理不尽とはまさに
中学3年の娘は、1年前から絶賛不登校中。
学校には行けない(行かないと決めたっていう仮説もある)のだが、引きこもりというわけでもない。
むしろ週末なんて毎週のごとく市街地にでかける。
そんな娘が某繁華街にお出かけした時に必ず立ち寄る場所、それは・・・
『ステーションピアノ🎹』
そう、駅構内に設置されている、誰でも好きなように弾いてねというコンセプトのおしゃれピアノだ。
実は、学校には行かないし何をやってもすぐ飽きる娘だが、決してすごく上手というわけではないものの、ピアノのレッスンだけはもう8年続けている。
駅にピアノがあることを知った娘は、そこへ出向くたびにピアノを弾くことを楽しみにしている。
多くの人が行き交う構内で、すごい度胸だと思う。
こういう一面は誰に似たのだろうと感心する。
少なくとも、目立たずに生きたいと願う私似ではないことはたしかだ・・
先日、娘はひとりで、ピアノが置かれているその駅に出掛けた。
そしていつものようにピアノを弾いたのだそうだ。
娘の前には一人の男性が演奏していたという。
その男性が演奏し終えるのを待ち、続けて娘が弾いた。
すると、弾き終わった頃にとある老人男性が寄ってきて、ピアノを叩きながら娘に向かってこう言ったそうだ。
「うるさい!うるさい!うるさいんだよ!」
突然の出来事に娘は驚き、言葉が出なかったという。
そして娘はこう思った。
「は?こちとら誰が弾いてもいいはずのピアノを普通に弾いてるだけなんだけど?嫌ならアンタがさっさといなくなれよ。」
むろん、心の声である。
いいぞー娘!負けてない!!
そして娘は続けて2曲目を弾いてやったそうな。
よくやった!強心臓!!
その後順番を待つ人が現れたので、娘は演奏を終了したそうな。
ちなみに、娘の前にも後にもそれぞれ別の男性が演奏をしたそうだが、
その老人は娘にだけ暴言を放ったとのこと。
ああ そういうことね
”女で子ども”
自分より弱いとわかる相手を選んで言ったわけか。
しょーもねぇ。いるな、こういう人。
もしくは娘の演奏だけ、曲調がお好みじゃなかった?
だとしても ねぇ。
帰宅した娘が話してくれた、自分に起きた災難話。
少しだけ涙目で「ま、ぜんぜん平気だけどね。」という娘でした。